ケツトジャーナル

大豆育成記(前編)

    • 豆ラボ

2023.2.3

いつもケツトジャーナルをご覧いただきありがとうございます。

ケツトラボ、展示会、米ラボ・・・などのカテゴリーの記事が並んでおり、

バラエティに富んだ記事の提供に日々努めております。

 

一方、実は今まで隠していたカテゴリーがあります。

 

その名も・・・

「豆ラボ」!!!!

 

知る人ぞ知る名前感。

ちなみに豆というと普通の人は何を思い浮かべるのかなと思い、

「豆」でググってみると、大豆などはもちろん出てくるのですが、

コーヒー豆系(飲食店名など特に)も多くヒットしたのが意外でした。

 

いずれコーヒー豆の記事なんかも書けるといいなあと思いつつ・・・

(弊社はコーヒー豆の水分計のご用意もあります。)

 

気分転換豆ジャーナル始めます!

 

記念すべき第1回目はタイトルの通り、大豆育成記です!

以前に米ラボで企画したバケツ稲に続き、大豆を育ててみました。

なお、私は家庭菜園初心者です。

今回使用する大豆は、下記の6種。

 

 

そういえば、大豆と枝豆は同じ植物だということはご存じでしたか?

大豆を植えれば枝豆が実ります。その枝豆が熟すと大豆になります。

ただ大豆を育てるのも味気ありませんので、今回は枝豆状態での収穫を目標としたいと思います。

 

社内のバルコニーに使用されていない花壇があったので使えそうです。

まずは雑草を抜いて整えなければ・・。

 

 

ふと、肥料も用意するべきなのだろうか・・と思いました。

実は大豆は根っこで栄養(窒素)を作ってくれる菌を独自に持っています。

そこまでしっかりとした栄養を与えなくても今回は育つかもしれません。

 

・・とはいえ全く何もしないのも心配なので何か出来ないかと考えた時、

私は「糠」の存在を思い出しました。

弊社(のなかでも特に私の部署)は業務で玄米を精米に搗精することが多く、

その過程で糠がたくさん排出されます。

家庭菜園用にと、畑の肥料としてその糠を持ち帰っている人もいました。

ちょうど今も廃棄しようとしていた糠があったので、見よう見まねでぼかし肥料なるものを作ってみました。

 

 

詳細は割愛しますが、写真は糠を約1か月間発酵中のぼかし肥料です。

その間に花壇の雑草を取り除き、出来上がったぼかし肥料を撒いて土と軽く混ぜます。

果たして大豆育成にどう影響するのか・・。

与えすぎも良くないようで、どうか育つ土になってくださいと祈るばかりです。

 

 

 

6月25日、播種です。

大豆を2~3粒ずつ6か所に撒き、水を与えたあと、しっかりと鳥よけのネットもかけました。

バケツイネもそうでしたが、鳥は土表層に植えた穀類や豆を狙って食べることがあるようです。

 

 

 

それから5日後・・、

 

 

 

6月30日、芽が出てきました!!かわいい!そして力強い!

厚みを感じる緑色の部分は、はじめ双葉かと思いましたが、恐らく豆だった部分です。

この中から更に双葉が出てきます。

 

 

品種によっては植えた3粒とも全て発芽しているものもありました。

この5日間は雨天続きで特に水やりも行わずに放置状態でしたが、無事育ってくれたようです。

 

 

7月1日、その後も次々と発芽し続けたので、1品種あたり元気そうな芽を1つだけ残して間引きを行いました。

双葉が青々としています。

 

 

間引いて控え選手となったメンバーはこちらのベンチで待機します。

花壇のスタメン選手にもしものことがあったときは彼らに頑張ってもらいます。

 

 

見えづらいのですが、1~6まで番号を振ってなんとなくの場所で品種が分かるようにしています。

どの品種も今時点での違いは分かりませんね。

強いて言うなら一番手前の4、「里のほほえみ」の成長が他に比べて遅い傾向を感じます。

3粒植えたうち、1粒だけまだ芽を出していないのと、芽を出していたとしてもまだ双葉が出ていません。

調べると、里のほほえみは晩生、という成熟が遅い品種でした。

だから比較的成長が遅かったのですね。粒が大きく高たんぱくで、豆腐加工に適している大豆のようです。

奨励品種に指定している都道府県もあり、私自身も仕事柄よく目にする品種です。

しかしこういった特徴に目を向ける機会はなかなかありませんでしたので、恥ずかしながら非常に勉強になっています。

 

品種にまつわるお話も交えつつ、早くも大豆育成記前半戦は終了です!

後半の記事で分かると思いますが、大豆、成長めっっちゃはやいです。

バケツイネと比較すると特に早く感じるのは私だけでしょうか。

冒頭で申した通り、気分転換豆ジャーナルですのでサクサクと気軽に読み進めてもらえれば筆者としては嬉しいです。

ではでは、次回をお楽しみに。

 

後編へ続く→大豆育成記(後編)

ライター:さちのか

 

 

【参考資料】農林水産省HP https://www.maff.go.jp/j/heya/kodomo_sodan/0008/05.html

      サカタのタネ園芸通信https://sakata-tsushin.com/oyakudachi/lesson/vegetable/post_13.html

      味の農園HP https://www.ajfarm.com/yamagata/2897/

      農研機構HP https://www.naro.go.jp/project/results/research_digest/digest_kind/digest_soybean/027192.html

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