ケツトジャーナル

小型精米器「パーレスト」:Part3

    • 開発秘話

 

「熱くならない」ことの副産物

I :ACモーター搭載の初代パーレストは、熱対策で筐体に無数の穴が空いています。

旧パーレスト筐体の穴は、放熱用のものでした

 

編:放熱の穴ですか!見た目のアクセントにもなっていて悪くないですけどね。
I :この穴は約1500個あるんですが、製造上の都合で当初はそれらを1個1個穴あけ加工をしていたそうです。やがて金型で開けましたが。今回はその加工も必要なくなったわけです。外観スタイリングの自由度が上がりました。
  あとは長時間運転により、私たちも当初は想定していなかった良い副産物として、酒米の搗精が可能になりました。

 

酒造業界に広げる

編:酒米の搗精が新たな価値であると。
I :日本酒の裏のラベルに精米歩合何%と書いてありますよね。
日本酒造りには、酒米玄米を削っていって精米の中心部の白く濁った部分を使います。削るほど雑味が少なく香り高いお酒になると言われていて、削る度合いを精米歩合と呼びます。ちなみに、精米歩合70%以下で「本醸造」、60%以下で「吟醸」、50%以下で「大吟醸」の表記ができます。

編:確かに最近、美味しい日本酒が次々と出てきていますね。パーレストが日本酒造りに貢献できているのですか?
I :パーレストの役割は、主に原料玄米の品質チェックに使用されると思いますが、研究用に段階別サンプルを作るとか、品種別サンプルの比較とか、様々な利用法が考えられます。
とはいえ、パーレストに精米歩合何%という目盛りがついている訳ではないので、最初は実サンプルの質量測定をしながら時間を設定する必要があります。そもそも、玄米の品種や含水率によって搗精時間も変わってくるので、試行錯誤は必要です。

編:ただし、搗精時間を合わせれば、同程度のサンプルを多数作れるわけですね。
I :そうです。サンプル作成において時間を合わせることが重要ですので、今回は別売のタイマーも一緒に開発しました。

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