ケツトジャーナル

近赤外水分計 KB-30(その3)

    • 開発秘話

<(その2)の続き

食品業界を中心に活躍中

編:ご苦労があってのIP66取得も、やはり食品加工関連での需要に応じたということですね。
野:筐体を水で丸洗いできるという強みもそうですし、ついでに申し上げると、無塗装の筐体なので塗装剥がれがラインに落ちないということや、オプションでオールステンレスの筐体の用意もありますので、さまざまな安全規格にも対応できます。
中:特に食品業界においては、水分管理というのは、かびや菌の繁殖を防ぐということだけではなくて、例えば食感にも直結する要素ですので、そういった管理レベルの向上を図るユーザーが多くなってきている印象があります。
HACCPの義務化も影響しているのかも知れません。依頼試験も食品の比率が多いですね。
水分は、衛生面だけでなく食感などの品質にもかかわる

 

編:依頼試験というのは、試験の有償サービスのことですよね。
中:そうです。
NIRの器械はリアルタイムで水分や成分を測定できるのですが、本器KB-30の場合、購入して電源入れてすぐ測定できるというものではなくて、検量線を作成して登録しなければいけないんです。
編:検量線というのは試料ごとの目盛りですよね。
中:そうですね。目盛り、つまり光の吸収具合を水分値に変換する式のことです。
そういう試料ごとの検量線の作成や、その前段階で、そもそもこの試料は測定できるのかといった問い合わせに対して依頼試験という形で請け負います。
編:となると、食品でもさまざまなものが集まってきそうですね。
中:そうなんです!一消費者としてファンのお菓子とかがメーカー様から依頼試験の試料として届いたりすると、嬉しいですね〜。
そういえばこないだも、いつも子供に食べさせている、ふりかけのメーカー様から材料のごまの検量線作成依頼がありまして、家の食卓で「このふりかけはママが水分を測る手伝いをしたんだよ」と子供に話したら、一瞬考え込んで「じゃあ、このふりかけの一部はママが作ってるとも言えるんだね!」って言われて感動しました。
少しだけ私の仕事も理解してもらえたのと、自分の業務が実生活と地続きにつながっていることを実感できた瞬間でした!
自身の開発した製品が、身近なところで使われていた!

 

編:今のお母さんとしてのいい表情は、この器械の開発の苦労が報われているように見えます。笑

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