ケツトジャーナル

コートマスターFLEXのご紹介

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今回は「非接触膜厚測定器 コートマスターFLEX」 (スイス・Coatmaster社製) をご紹介いたします。
本器は新しい非接触方式である「光熱放射法」による膜厚測定器であり、塗膜厚を未乾燥状態で測定できるという点が注目を集めています。

 

光熱放射法について

コーティングは、可視光による励起により一旦暖められた後、膜厚に応じて拡散されることにより温度が下がります。
表面熱の発生は膜厚により異なるので、この変化を、赤外線の放射を測定することにより読み取り、膜厚へ換算することで測定が可能となります。

また粉体塗装の硬化前測定の場合、硬化前の歪みを光学平均方法にて補正するため、硬化後の膜厚を予測して測定値を算出することができます。

 

特長

1.非接触のため、未乾燥状態での膜厚測定が可能

接触式測定の場合は塗装が乾燥するまでは測定できません。そのため、乾燥後の測定で膜厚が不十分だった場合は再度やり直さねばならず、どうしても全体のワーク時間がかかってきます。

未乾燥状態での膜厚確認ができると、早期に塗装のばらつきやムラが発見でき、仕掛かりロスや手直し作業といった手間が大幅に軽減できます。

これにより不良品の削減ができ、コスト削減に繋がることからも導入を検討される方が増えてきています。

 

2.下地を選ばず多種多様な測定対象に対応

下地は金属だけでなく、紙・ゴム・セラミック・ガラス・プラスチック・木材などであっても測定可能な点も大きな特長です。

電磁/渦電流式膜厚計では測定できなかったものや、ベータ線など放射線源を用いた特殊な方式でないと測定できなかったものについても測定できる可能性がございます。

もちろん全てを測定できるわけではなく、被膜との組み合わせ次第である点は接触式と変わりません。例えば下地とコーティングがどちらも透明なものであったり、下地がメッシュや鏡面状であったりする場合は測定精度が得られないことがあります。

 

3.測定距離・角度のフレキシブルさ

従来の非接触膜厚測定方式としてはレーザー光タイプがありますが、これは測定距離が短い点や照射角を垂直にしなければならない点が欠点としてあります。

コートマスターは測定距離が2~15cm、照射角±35°と、非接触でありながら測定状態に自由が利きます。また測定も2秒程度でできるため、塗装直後で吊り下げられて流れているような対象であっても測定が容易です。

測定スポットは2cmまで近づけると直径7mm程度まで小さくなります。距離を離すとその分測定スポットも広がります。

 

4.クラウドによるデータ管理

膜厚を算出するためにコートマスターのクラウドサーバーを利用する関係上、測定にはWi-Fi接続が必須となります。

このことから、測定データがクラウド上にあるため、離れた場所からでもリアルタイムで測定データを共有することができます。

クラウドサービスは購入後36か月間は無償利用が可能です(以降は更新料が発生)。なおローカルサーバーを購入することで、クラウド利用なしで使用することも可能です。

 

測定

測定は、対象に向けてボタンを押すだけで簡単に測定できます。

本体には粉体塗装用のキャリブレーションがあらかじめ搭載しております。

ただし、測定対象に応じたキャリブレーションを作成したほうが精度良く測定することができます。この点は接触式の電磁/渦電流膜厚計と同様です。

 

おわりに

いかがでしたでしょうか。

こちらは比較的新しい原理の器械ということもあり、まずは測定対象やご使用用途などをご相談しながら進めていくことになります。

より詳しい内容などご興味ございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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