付属品の消耗にご用心!!
- 米ラボ

2025.11.28
正しい測定には、正常な器械だけでなく状態の良い付属品が必要です。
破損や摩耗した付属品を使い続けると、トラブルにつながることもあります。
例えば、すり減った試料皿で測定したり、摩耗した清掃ブラシで清掃したりすることは、
水分値不良や故障を発生させかねません。
米麦水分計ライスタシリーズを例に取ります。
写真は金属部のすり減った試料皿ですが、正常品と比べてはっきりとした違いが確認できると思います。
この状態でも使用すること自体は出来てしまうのですが、
測定値が正しく表示されるかというとそうではない可能性が高いです。
理由は下記のとおりです。

試料皿においては他にも、プラスチック部の変形やすり減りでも似たような現象が起き得ます。

掃除用ブラシ消耗による清掃不足も別の理由で良くありません。
前回測定時の試料を除去しきれずに測定した場合、電気の流れ方が変わることによる水分値不良を引き起こします。
ひどい場合は必要以上に圧迫された試料皿が変形し、検測部の故障に繋がることもあります。
付属品の消耗具合は、その使用頻度によって変動します。
見極めるには、定期的な確認が欠かせません。
・・とはいえ、いきなりそう言われても何を基準に判断すればいいのかが分かりづらいと思います。
そこで今回はライスタシリーズとPBシリーズにおける付属品消耗の判断基準につきまして、
下記の通り列挙いたしますので、ご参考にしていただければ幸いです。
<ライスタシリーズ>
・試料皿:金属部分周辺のプラスチックがすり減っている、銀色の金属がはがれている
・ブラシ:毛が少なくなっている、金属部が歪んでいる
<PBシリーズ>
・試料皿:プラスチック部分にすり減り・割れがある

・清掃用ブラシ:毛が少なくなっている、金属部が歪んでいる、毛が外側へはねている

弊社では試料皿・ブラシ等の付属品のみの取り扱いもございます。
来期の刈取りシーズンを見越して、一度確認してみてはいかがでしょうか。
営業部・片山

