ケツトジャーナル

ベトナムからやってきた、緑の米「コム」その2

    • 米ラボ

<その1の続き

 

実食

いよいよ実食です。

香りはきな粉のようですが、味はどうでしょう。

スプーンですくうとパラパラします。

一口食べてみると、きな粉と同じ大豆、なかでも枝豆を思わせる香りと上品な甘みがします。包まれていた葉っぱと米の青々とした香りもふわっと感じます。

食感はやや弾力があり、粘りのない餅のようです。粒がサラサラなのに少しモチモチ、形容しがたい新食感が、ベトナムからやってきました。

甘い枝豆と餅の組み合わせから、トータルで「ずんだ餅」に似ているのかというと、不思議と似ていません。砂糖ほどの甘みはなく餅の柔らかさはありません。米の持つ甘みが最大限引き出された感じと、もち米の粒をしっかり感じられる、「コム」独特の味です。
もう少し粘りがあると、お餅やおこわのような感じで私たちにも馴染みやすいのですが、コムの新食感もなかなか癖になります。

 

美味しい食べ方

そして、今回は現地ベトナムの方からおすすめの食べ方を教わっています。

シンプルでありながらおいしい方法。

それは、「バナナと一緒に食べる」です!
早速バナナを切って一緒に食べてみます。

これは、紛れもなくスイーツです!これはおいしい!

コムの香りと食感に、バナナの甘みと粘りが合体、口の中でひとまとまりになってお互いの良いところが倍増しているような感じがします。

蒸したてのコムにバナナを合わせた自然派ヘルシースイーツ、日本でも人気が出そうです。

ベトナムと日本、同じお米を主食としている同士ですが、ベトナムでは今回の青未熟粒「コム」だけでなく、日本では砕粒と呼ばれ主食用ではなく加工用に回される砕けたお米が、「コムタム」と呼ばれ蒸してご飯のように食べるそうです。しかも普通のお米をわざわざ細かく砕いて作るとのこと。
また、日本でもおなじみ「フォー」、現地でもっとポピュラーな麺「ブン」はどちらも米粉原料の麺です。

お米の食べ方にもアレンジが豊富で面白いですね。旅行に行った際には、探して挑戦してみてくださいね。

 

<その1

ライター:K.OKAWA

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