ケツトジャーナル

一升瓶と木の棒で精米に挑戦!その1

    • 米ラボ

ザッザッザッ、ザッザッザッ、ザッザッザッザッザッザッザッ。

小気味よいリズムは睡眠中の脳裏にこびりつき、翌日の上腕三頭筋に筋肉痛が心地よく残ります……。

 

タイトルでお分かりの通り、一升瓶と木の棒を使って精米をやってみました。

己の忍耐力を削りながら、米ぬかを削る、玄米との熱い闘いの記録をここに記します。

 

ある米ラボメンバーから「どうやら、昔は玄米を搗精(とうせい)するのに、一升瓶に入れた米を棒でつついていたらしいよ」という話が持ち込まれました。

確かに漫画などでそのようなシーンを目にしたことはありますが、実践したことがある人は周りにはいませんでした。

ならば!

私たち『米ラボ』がやってみせよう!と相成りました。これが長く苦しい戦いになるとも知らずに。

 

一升瓶と木の棒を準備しました。

木の棒は、直径18mmと15mmの丸棒を用意しました。
両方試した結果、米への入りやすさの点で15mmのものを選んで、先端を3mmくらい面取りしました。

対戦相手、玄米(強敵)を準備しました。

まずは試合前の計量です。多すぎると瓶の中で棒がスムーズに動かないことがわかっています。階級の違いがパワーの違いといったところでしょうか。

適正量と思われる1200.0gを準備しました。

瓶に詰めていきます。

一升瓶に1.2kgの玄米を入れると、このくらいになるんですね。

 

ここからが勝負です。まずは、目標を立てました。

玄米から精米するのに、5分づき、7分づきなどと表されます。これは、ヌカ層を5割、7割削るという意味で全てを削ると精米となります。全体の質量に換算すると96%、94%になるとのことです。一般的に、92〜90%程度削ると精米になるとのことですので、今回は90%以下になるまで削ることを目指します!

動きは単純で、棒を一升瓶に差し込んでひたすら突くだけです。

 

ザッザッザッザッザッザッザッ

ザッザッザッザッザッザッザッ

待って。

ほどなくして、これはものすごい孤独な作業だということに気づきました。「棒を一升瓶に差し込んでひたすら突く」だけなので辛いんです。

でも、始まったばかりでやめるなんて言い出せるわけもなく。

 

ザッザッザッザッザッザッザッ

ザッザッザッザッザッザッザッ

じんわりと額に汗が滲んできました。ひとりぼっちでだいぶやりました。

 

1時間くらい進めたんじゃないかと思ってストップウォッチを見ると…

なんと、まだ10分!

しかも瓶の中は何一つ変化がありません。

本当に精米できるのか?という疑念も湧いてきます。そんな自分との戦いとなる予感もひしひしと感じながら。ザッザッザッザッ。

 

だ、誰か、手伝ってください!

その2へ続く>

ライター:凱風快晴

 

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